巨人原辰徳監督(64)がオープン戦最終戦を終え、一定の手応えを示した。

最終戦を白星で締めくくり「今までしっかりと時間は使ったという感じはしています。明日、1日少し休ませてもらってまた明後日から(開幕までの)3日の中で足りないところは補い、備えていきたいと思いますね」とペナントレースを見据えた。

投手陣、特に中継ぎの手駒にも言及した。21年オフに右肘クリーニング手術を受けた育成選手の田中豊樹投手も1軍の戦列に復帰し、今3連戦の24、26日に登板。この日は7回から3番手で登板し3者凡退に抑えた。指揮官は「非常に使えるメドがたってきた。1軍メンバーはこれからでしょうけど、リリーフは8名くらいになると思いますね」と支配下再登録、開幕1軍の可能性も示唆した。

▽巨人原監督(4番岡本和に) どっしりという部分の落ち着きみたいなのは出ますね。緊張感の中でプレーしていたわけですから仕上がりの点では早いほうだと思います。

○…坂本勇人内野手が開幕に向けて調子を上げてきた。オープン戦40打席目で初長打となる2点適時二塁打を放った。2回1死一、二塁、楽天左腕バニュエロスの初球149キロ直球を左翼線にはじき返した。「積極的に打てて、結果としてヒットが出てよかった」と話した。オープン戦23打席ぶりの安打だった前日25日に続き、2試合連続安打。「いいコンディションで試合に入れるように」と備えていく。

○…梶谷隆幸外野手が走攻守でハッスルした。打っては24日の支配下再昇格後、初安打、初適時打を含む3打数2安打1打点。一塁走者から中堅辰己がファンブルしたスキに三塁をヘッドスライディングで陥れる好走塁もあった。7回から入った左翼守備ではフェンス際の飛球をジャンピングキャッチもした。「久々に緊張もしていますし、野球は素晴らしい」。滑り込みの開幕1軍へアピールした。

○…開幕3戦目の4月2日中日戦の先発が有力な赤星優志投手が5回を1安打1失点と好投した。オープン戦楽天戦に先発。打者16人のうち、初球のストライクは13人とテンポよく投げ込んだ。4回2死からソロによる失点だけで、無四球と安定感抜群だった。「右打者のゾーン内で勝負できるように意識をした。もう万全です」と準備は万全。シーズンは2ケタ勝利と貯金5を目標に掲げた。

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