全国の強豪32チームが参加して25日に開幕した大会の決勝は、関メディベースボール学院ヤング(兵庫)が8-2で兵庫加古川ヤングを下して優勝を飾った。先制したあとも攻撃の手を緩めず、終始リードする試合展開だった。

準決勝にコールド勝ちし勢いに乗る関メディベースボール学院ヤングは、1回裏に藤田蒼海(3年)、佐々木斗真(3年)の連続適時打で2点。2回は才田凱斗(3年)が左翼へ2点適時二塁打。2点を返された3回裏にも2本の適時打で2点を加え、5回裏にもさらに2点を挙げて勝利を確実にした。

投げては、先発の鶴田啓人(3年)が3回2失点、4回から救援した藤田が4回無失点でつないだ。

優勝の原動力は活発な打線。1回戦から準々決勝までの3試合が各8得点。2回戦から、11得点した準決勝までの3試合はすべてコールド。そして決勝が10安打8得点だった。

チームは、試合の勝利とともに、人としての勝利も目指しているという。春の全国制覇が、選手の成長を大きく促すことになる。

準決勝で6回裏に勝ち越す勝負強さを発揮した兵庫加古川ヤング。決勝は3回表、白川元太(3年)の右中間三塁打で2点を返したが、得点はこの回だけに終わってしまった。

3位決定戦は、奈良ヤングが5回コールド勝ち。2、3回裏に1点ずつを挙げ、4回裏は相手守備の乱れに乗じてリードを広げ、適時打と犠飛で6-0。さらに辻侑成(3年)の中前2点適時打で8-0とした。

5回表は、4回途中から2番手として登板していた左腕森田悠斗(3年)が3者凡退で締めた。

敗れた新居浜ヤングスワローズ(愛媛)は4安打。二塁を踏むことができず、好機をつくれないままに終わった。

 

28日の試合結果は以下の通り。

▼準決勝

関メディベースボール学院ヤング11-2新居浜ヤングスワローズ

兵庫加古川ヤング2-1奈良ヤング

▼決勝

関メディ学院ヤング8-2兵庫加古川ヤング

▼3位決定戦

奈良ヤング8-0新居浜ヤングスワローズ