侍ジャパン栗山英樹監督(61)が30日、栗山町役場を凱旋(がいせん)訪問した。ジャージーと長靴姿で、自家用の軽トラックを自ら運転し、役場前に登場。車を降りるとそのまま特設ステージに上がり、「ただいま帰りました」と詰め掛けた200人以上の町民らに帰郷を報告した。

28日夜に栗山町に帰ってきたが、「時差で全然寝れなくて、こっち帰ってきてやっと寝れた。すごい力ですね、栗山町の力は」と語った。「次は僕が応援する番。何か僕ができることがあったら声をかけて」と呼び掛けた。

町役場内で報道陣の取材を受けた栗山監督は、町内にある行きつけの飲食店に訪れたが閉まっていたことを明かし、「昨日行こうとしたら休みで。水曜日だ今日とか思って」と曜日感覚がずれるほどの多忙さを笑顔で言い表した。

「栗山町に住んでなければ、ファイターズの監督もなかったし、ジャパンの監督もなかった。これからは1つ1つ丁寧に恩返しをしていきたい。ジャージーと長靴は永遠に不滅です」と町民への感謝を口にした。今後については「ゆっくりするのはまだまだ先。これから次の夢に向かって全力で走りださないといけない」と、夢の内容は明かさなかったが、今後を見据えて語った。

町は今後、栗山監督の凱旋パレードを計画するほか、町政史上2人目となる町民栄誉賞を贈呈する方向で表彰審議会に諮問する予定だ。