23年はみんなでU2! 阪神梅野隆太郎捕手(31)が、今季の新ホームランパフォーマンスを決定した。日刊スポーツ公式ツイッターアカウント「極トラ・プレミアム」でアイデアを募り、厳選された6つの候補を提案され、「みんなでU2ポーズ」に決めた。虎の正捕手は攻守でチームをけん引する覚悟も語った。【取材・構成=三宅ひとみ】

梅野は3代目新ポーズ案を並べたタブレット端末をじっくりと見つめた。ツイッターで募集した中、厳選した6つのポーズを提案。

「これはかわいすぎて恥ずかしいな~(笑い)」

「これもいいけれど、グラブを付けているから、見えにくいかもな」

初代ポーズである「U2ポーズ」の復活や、2代目の「ハートU2ポーズ」の続投の意見もあった。それでも、「これにしよう!」と決めたのが「みんなでU2ポーズ」だった。

「また違う観点で。この新ホームランパフォーマンスだと、ハイタッチみたいにみんなと共有できる。今年から声出し応援が解禁になったし、ファンの皆さんとより、勝利や喜びを分かち合いたい」

親指2本を立てて、梅野の頭文字「U」を作る初代「U2ポーズ」の進化形。2人で片手ずつの親指を立て、合体させたポーズは1人ではなく、一丸となってという意味を込めたものだ。

新型コロナウイルスの影響により、20年から声出し応援などが禁止されたが、3年ぶりに解禁。阪神では主催試合の観客同士のハイタッチも可能になった。背番号2も絶好なタイミングだと反応していた。3大会ぶりにWBCを制した侍ジャパンでは、ヌートバーの「ペッパーミル」が日本中で大流行。「みんなでU2ポーズ」も虎快進撃の象徴となれば最高だ。

昨季の打撃成績は100試合で2割2分8厘、4本塁打。打撃向上のため、昨年の秋季キャンプ(高知・安芸)から、より専念。好機で打ち勝つことを意識する。「チャンスでちゃんと打てる打者を目標としている。もちろん、本塁打を狙っているけれど、チャンスメーク、本塁打、つなぐ役割。どんな仕事もしっかりやっていきたい」と23年の梅ちゃんは貪欲だ。

今季、岡田監督から正捕手を明言された。プロ10年目を迎え、チームに貢献する気持ちがより一層、芽生えている。「自分の分岐点。『やってやる』という気持ちはさらに芽生えているし、本当に期待を裏切らないように努力をしていきたい」。岡田野球の旗振り役へ。もちろん、ベースは守備だ。「勝敗は、守れば勝ちにつながる可能性が高い。岡田さんの野球である守り勝ちたい」と力を込めた。

「ファンは観戦することを1日の楽しみとして来てくれている人もいる。打撃と守備をしっかり分けて、どっちも頑張っていきたい」。満員の甲子園で1つでも多く歓喜の瞬間を共有したい。「みんなでU2ポーズ」でファンと喜びを分かち合う。

◆梅ちゃんのホームランパフォーマンス 日刊スポーツの公式ツイッターアカウント「極トラ・プレミアム」で21年からアイデアを募集。リプライ欄やダイレクトメッセージから送られてきたアイデアを厳選し、本人が選ぶ。初代は約100通の中から親指2本を立てイニシャルの「U」を作る「U2ポーズ」。22年は両手の親指と人さし指だけをくっつける「ハートU2ポーズ」だった。

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