日大が昨秋リーグ優勝の国学院大に逆転サヨナラ勝ちで勝ち点を挙げた。2-3の9回1死満塁。公式戦初スタメンの山口雄大内野手(1年=西日本短大付)が左越え2点適時二塁打で試合を決めた。中大は10安打されながらも粘り強く守りきり、わずか2安打ながら終盤に逆転勝利。青学大は投打がかみ合って駒大に快勝し、勝ち点を挙げた。

山口雄の一打が劇的なサヨナラ勝利を決めた。打席に入る表情に片岡昭吾監督(45)は「いい顔をしていた」と勝利の予感。山口雄は「粘っていけば甘い球がくる」と、カウント2-2から外角直球を振り抜いた。「打球が(外野の頭を)越えた時はビックリしました」と、指揮官の期待に応えた。大学初安打、初打点がサヨナラ打となり「最初のカードでしっかり働けました」と胸を張った。

■青学大・常広羽也斗が今季初勝利

プロ注目の最速153キロ右腕の青学大・常広羽也斗投手(4年=大分舞鶴)が今季初白星を挙げた。本調子ではなかったが、ピンチでギアを上げ「意地で低めに投げた。フォークがよかったので、抑えられた」。打線は、4番の西川史礁(みしょ)内野手(3年=龍谷大平安)が6回にリーグ戦初アーチとなる3ラン。さらに8回にもソロを放ち、2打席連発。「自信が持てました」と喜んだ。

◆駒大・大倉孝一監督(青学大・常広を打ち崩せず)「苦しめることができなかった。走者が出ても同じパターンでやられた。支度はしてきたが(フォークを)ファウルにできなかった」

■中大・綱川真之佑が援護打

粘投の中大投手陣を、女房役の綱川真之佑捕手(2年=高崎健康福祉大高崎)がバットで援護した。1-2で迎えた7回に相手失策で同点に追い付き、なおも1死一、三塁。「タイミングは悪くないと思ってたので、振りにいくことだけ考えた」と右犠飛を決め、一気に逆転した。「自分の配球が悪い方向にいった。投手陣に負けはつけさせないよう、なんとかしたかった」と勝利につなげた。