西武山川穂高内野手(31)が9日のソフトバンク戦(鹿児島)で緊急交代した。「4番一塁」でスタメン発表され、試合前にはベンチ前で素振りも行っていたが、1回2死でネクスト・バッタースボックスには佐藤龍が。山川はそのまま守備にもつかなかった。

松井稼頭央監督(47)は試合後「下半身にちょっと強い張りが出たので」と無理をさせなかったことを明かした。WBCの疲労蓄積もあり「3カード目で、穂高に限らず他の選手も疲れが出てくる時期」と説明。帰京する山川は「張りがあったのが、急に(強く)来ました」と、試合直前のセカンドアップ中にふくらはぎの張りが強くなったと説明。首脳陣との相談の上、大事をとって欠場した。

侍ジャパンで世界一に輝いたWBCから帰国し、開幕から4番で出場した。ここまで出場8試合で本塁打はなく打率2割6分9厘、1打点。とはいえ、1試合平均得点が2点台の西武打線においては、大きな存在だ。まずは10日にも病院で検査を受け、今後の方向性が決まる。チームは勝率5割。昨季パ2冠、不動の4番打者の症状が長引くようだと、投手陣への負担も大きくなる。【金子真仁】

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