ヤクルトの救援陣が踏ん張り、阪神との首位攻防戦で引き分けて首位を守った。

開幕9試合でのべ34人のリリーフ陣が投げ、36回1/3で無失点。チーム防御率は12球団トップの0・77と、唯一の0点台だ。

6回から1イニングずつ星、石山、清水、木沢、田口、小沢が投げ、延長12回は山本と大西が締めた。8回先頭の阪神大山に左中間へ二塁打を打たれた清水は、後続を3者連続三振。「みんな後ろにゼロでつなぐことしか考えていない。点が取れなくてもピッチャーが点を取られずに頑張っていればこういうゲームもできる」と語った。

9回2死一、二塁、一打サヨナラの場面ではWBC優勝捕手の中村がマウンドに行き「何点入れられてもサヨナラだし、腹くくって来いよ」と木沢に気合を入れ、ノイジーを遊ゴロに打ち取った。7~9、11回で得点圏に走者を許しても0行進。「おびえていちゃダメなところ、ピッチャー陣も腹くくって攻められている。僕も何とか良い球をチョイスしてあげられればと思ってる」と話した。

「たぶん初めて」ベンチ入り投手を使い切った高津監督は、救援陣について「この1球、あの1球をよく理解した投球ができている」とたたえ、「負けなかったことを評価していい」とうなずいた。【三須一紀】

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