DeNAが「通常オーダー」で天敵・青柳を攻略し、開幕カードで3連敗を喫した阪神から今季初勝利。本拠地ハマスタの同カードでは昨季から9連勝で、今季初の貯金1とした。

1点を追う5回1死から佐野が三塁打。その後、1死満塁から牧が同点の押し出し四球を選び、桑原の左犠飛で勝ち越し。なお2死一、二塁から関根が右翼線を破る2点適時二塁打をマーク。試合前まで通算5勝15敗と苦手にしていた青柳を5回途中KOした。三浦監督は「みんな粘りながらつないでつないで。関根が良いところで打ってくれた」と納得の表情を見せた。

3月31日開幕戦では、変則右腕に対し宮崎を先発から外すなど左打者8人並べたが、6回途中まで2安打1得点に抑え込まれた。この日は10試合連続安打中の右打ちの宮崎を「3番三塁」。「5番中堅」に右打ちの桑原を据えるなど通常通りの布陣を敷いた。昨季CSファーストステージの対戦時も左打者を多く並べながら打ち崩せなかったこともあり、指揮官は「それ(選手の状態)もですし、前回やられているので。違う対策を練らないといけないですし」と説明した。

また父が岡田監督の後援会メンバーで、子どものころから交流のある相手指揮官からの初勝利を挙げたことには「いやいや(相手は)阪神タイガースです。1つ勝っただけです」と私情を封印した。

3安打3打点で今季3度目のお立ち台となった関根は規定打席に到達し、打率4割5分2厘で首位打者に浮上。それでも「チームとして勝てたことが一番。その中で貢献できてよかったです」。最後まで謙虚に、チーム一丸での勝利を喜んだ。【鈴木正章】

○…キャプテン佐野が2安打2打点で打線をけん引した。1点を追う5回1死から三塁打を放ち逆転の起点となると、6回無死二、三塁の好機では「チャンスだったので積極的に打ちにいきました」と、阪神富田からリードを広げる貴重な2点適時二塁打。不動の1番として機能し、お立ち台で「最高で~す」と喜んだ。

◆DeNAガゼルマン(5回6安打2失点で2勝目)「粘り強く投げられたことはよかったです。次回登板はもっと長いイニングを投げられるようしっかり調整したいと思います」