<阪神2-1広島>◇18日◇甲子園

阪神が逆転サヨナラ勝利。DeNAと並んで首位に再浮上した。

9回裏、2死満塁で中野拓夢内野手(26)が広島栗林からサヨナラ打を放った。9回完投した先発西勇輝投手(32)は初勝利となった。

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「いい名前ですね」-。プロ野球選手になってから、中野や中野の家族は、特にそう言われることが多くなった。96年6月28日、山形・天童市で中野家の三男坊として誕生。母節子さんが「3人目の子どもには絶対につけたかったんです。字もかっこいいし、なんか、いいんですよね」と、名前で特にこだわったのが「夢」だった。

とにかくかっこいいから選んだ「夢」。そこに、「画数も何もない、ほんとうにたまたまなんです」と、深い理由はなく「拓」がセットになった。節子さんは「何かスポーツのできる子になってほしいな…」と願い、子育てに励んだ。

そんな“夢”を込められた拓夢がWBCで世界に羽ばたき、甲子園でヒーローになった。これからもたくさんの人に夢を与え、そして自らの夢を切り拓いていく。【阪神担当=中野椋】

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