DeNA今永昇太投手(29)がエースの「責任」を果たし、チームを今季初の5連勝に導いた。守護神山崎が休養でベンチを外れる中、7回を無失点で今季2勝目。毎回の12三振を全て空振りでマークする“空振り奪三振ショー”で2試合連続で1-0の投手戦を制し、開幕からの連続無失点イニングを15とした。

「できれば、完投できればいいなって中で、8回を投げられなかったのは反省です」

100球で迎えた7回、先頭のアキーノを初球で二飛。「8回までいけるかなっていう雑念が出てしまって」と115球に増え、7回で降板したことを悔いたのは、エースの責任感からだった。カード頭で、相手の小笠原との投げ合いを制したことも重要視し「チームを鼓舞できる投手なので、投げ負けるとこの後に響く。勝ち切れて良かった」と安堵(あんど)した。

昨オフからプライベートでも「責任」を感じながら生活する。「花はお世話しないと枯れるので、責任感が芽生える」と自宅の部屋に花瓶を置き、花を飾る。WBCから帰宅後、パキラ以外は枯れたが、新たにカーネーションとガーベラを購入。朝に水を替えたりして、大事に育てる。

試合後、ヒーローインタビューでは、選手としての思いをスタンドのファンに届けた。「この声援に応えることが僕たちの使命なので、ファンの方をがっかりさせないように。この1試合しか見られない人たちのためにも毎試合、毎試合、頑張っていきたいなと思います」。【久保賢吾】

■牧、決勝適時二塁打

牧が先制の適時打を放ち、勝利打点を挙げた。0-0の4回1死二塁、中日小笠原の速球を右中間にはじき返し、決勝の適時二塁打。「今永さんがリズム良く投げてたので、何とか1点欲しかった」とエースへの援護に笑顔。三浦監督は「いい形で4番が打ってくれた」と評価した。

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