WBCで侍ジャパンの一員として世界一に貢献した日本ハム伊藤大海投手(25)が、北海道栄誉賞特別賞を受賞。また、侍ジャパン栗山英樹監督(62)に道から感謝状が贈られ、試合前に表彰式が行われた。2人は「多くの道民に感動と勇気をもたらした」として、今回の受賞が決まった。

プロ野球が開幕し、栗山監督は、世界相手に一緒に戦った選手たちの動向が気になって仕方がない様子。侍投手陣で唯一、未勝利の伊藤もその1人で「まずは自分の体が自分の思うように動かせる状況を作らなきゃいけない。でも、そうじゃない時でも結果につなげる。それが、エース」と叱咤(しった)。「そういう方向に大海がいて、行ってくれると思っているので、北海道の皆さんもモヤモヤしているかもしれないけど、必ず今、苦しんでいる分だけ、頑張りにして返してくれるはず。この苦しみが大きなものを生み出すというふうに信じている」と、期待した。

北海道の鈴木直道知事から賞状を受け取った伊藤は「気持ち新たにシーズンを頑張らないといけないなと思った」と、表情を引き締めた。