大産大が意地を見せた。1-2の9回、適時失策で追いつくと2死一、二塁から平松浩翔外野手(4年=大産大付)の左越え二塁打で勝ち越した。

あとの試合で天理大が勝って優勝を決めたため、08年秋以来の優勝に届かなかった。ただ、この試合の勝利が逆転Vへの絶対条件だっただけに、意味のある1勝だった。

平松は「みんなでつないで回してくれたので、あそこで打ててよかった。昨秋は5位で自分たちが一番下という気持ちがあった。冬の間に意識が変わって、勝てるチームになってきたと思う」と話した。

先発の松田啄磨投手(4年=大冠)は粘りの投球だった。1-1の4回に内野守備の乱れが相次ぎ、1点勝ち越された。それでも丁寧な投球は変わらず、5回以降を無失点。9回を投げ切った。中1日での力投に「体がキツい中だったが気持ちを入れた。気持ちを空回りさせず、いくところはいって、冷静なところは冷静にと。だいぶ手応えは感じています」と振り返った。