阪神加治屋蓮投手(31)が、ボークで同点に追いつかれた場面を猛省した。1点リードを奪った直後の8回2死一、三塁。ピンチでマウンドに上がった。

カウント2-2、打者塩見の場面。ここで一塁へけん制するそぶりを見せる「偽投」を試みるも、これがボークととられた。

「捕手からのサインでけん制が出たので、投げるか投げないか、中途半端な感じになってしまったので、自分の反省、単純に自分のミスでした」

三塁走者はホームへ生還、一塁走者は二塁へ進塁。岡田監督は戦況を見つめていたが、抗議には出なかった。

今季最多113球の熱投を見せていた先発伊藤将司投手(27)の勝ち星がするりと消えた。ベンチに帰り「ごめん…」と頭を下げると、伊藤将からは「大丈夫ですよ」。加治屋は「次、あいつが投げる時に助けるというか、そういう場面があればそうしたい」と前を向いた。

◆公認野球規則6・02 投手の反則行為 (a)ボーク (2)投手板に触れている投手が、一塁または三塁に送球するまねだけして、実際に送球しなかった場合。【注】投手が投手板に触れているとき(中略)一塁または三塁への偽投は許されない。投手が軸足を投手板の後方へ外せば、走者のいるどの塁へもステップしないで偽投してもよい。(抜粋)

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