リーグ3連覇を決めた明大は、閉会式で上田希由翔主将(4年=愛知産大三河)が天皇杯を受け取った。

戦前の37~38年に4連覇を達成して以来、85年ぶりとなる3季連続43回目の優勝を飾った。「御大」と呼ばれる島岡吉郎元監督も成し遂げなかった偉業だが、田中武宏監督(62)は「85年ぶりと報道で知りました。御大を超えたといろいろなOBの方から連絡をいただいたが、とんでもないことですと返しています」と明かした。

主将で4番の上田希は12打点を挙げ、3回目のベストナインを獲得。「今までは自分の結果を気にしていたけど今年は気にしていなかった。それが、いい方向にいったと思う」と振り返った。通算も62打点で、元巨人高橋由伸氏(慶大)に並ぶ歴代16位タイ。それでも「記録は気にしていません」と話す。

村田賢一投手(4年=春日部共栄)は防御率0・80で4勝を挙げた。エースナンバーの背番号11を背負い「偉大な方が背負ってきた番号で、正直そぐわない投球はできないと思ってシーズンに入っていた。プレッシャーも感じたけど、緊張感を持たせてくれる番号でした」と明かした。

全日本大学選手権(6月5日開幕)でも、頂点を目指す。今春は打率2割9分4厘と不本意な成績だった宗山塁内野手(3年=広陵)は「日頃の練習から見直して、全日本選手権の1打席目にベストな状態で入れるようにしたい」と意気込んだ。