バイタルネット(新潟市)が10-0(7回コールド)で信越硬式野球クラブ(長野市)に大勝し、14年以来4回目、県勢としても9年ぶりとなる第94回都市対抗野球大会(7月14日開幕、東京ドーム)への出場を決めた。

佐藤英司監督(44)は「今年に懸ける思いは強かった。この結果に満足している」と喜んだ。

先発の齋藤郁也(23=青学大)が3回2/3を投げ、4安打無失点と試合を作る。その後は松田賢大投手(21=日大鶴ケ丘)、永島一樹投手(25=上武大)の完封リレーで試合を締めた。

打線も序盤から奮闘した。初回に主将の4番・梅田裕斗捕手(25=城西国際大)の右前適時打で先制すると、2点リードの4回には1死満塁から3番・津田将治遊撃手(24=白鴎大)がこの日3安打目となる2点二塁打を放つなど一挙7得点。5回は6番・大橋駿平(25=上武大)の押し出し四球で10点目を奪い、試合を決めた。この日4打数4安打2打点をマークした津田は、「昨日まであまり感覚が良くなかったけど、夜の素振りで修正できた。1打席目に入る前もしっくり来てた」と10安打を放った打線の火種となった。

チームは10年に本大会初出場を果たしてからまだ勝利がない。梅田は「目標は全国で2勝だけど、一戦必勝。目の前の一戦を必ず勝ちきる」。悲願の初勝利を目指して東京ドームに乗り込む。【大島享也】