日本野球機構(NPB)から5日の公示が発表され、広島中村貴浩外野手(23)の出場選手登録が抹消された。広島新井貴浩監督(46)は代わって野間峻祥外野手(30)が1軍に合流することを明言した。

「高さん(2軍監督)からも“いつでも準備万全です”という報告も来た。全部の面で期待したい。打って良し、守って良し、走って良しという姿を期待したい」

野間は今季、リーダー的存在としてチームを引っ張ってきた。開幕から主に「2番右翼」で起用され、つなぎの役割を担ってきたが、5月17日に右太もも裏の張りを理由に戦線離脱となった。リハビリをへて、同31日ウエスタン・リーグのソフトバンク戦で実戦復帰。実戦を重ね、コンディションと試合勘が戻ったことで1軍復帰となった。

一方で、新井監督は2軍で再調整させる中村貴の可能性も感じている。育成選手から支配下選手登録され、プロ初安打初打点を記録した。「すごくいいものを見せてもらっているので、ファームでしっかりと試合に出て、たくさん打席に立っておいてくれと伝えました」。1軍では出場機会を減らしていただけに、2軍で再び力を付けて1軍に戻ってくることを期待する。【前原淳】

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