新庄ハムにやられた! 「日本生命セ・パ交流戦」で阪神が敵地エスコンフィールドで日本ハムに完敗を喫した。プロ初先発の富田蓮投手(21)が3回3失点と結果を残せず、2番手西純矢投手(21)が昨年まで在籍した江越大賀外野手(30)に痛恨被弾。岡田彰布監督(65)は元同僚の新庄剛志監督(51)との対決が注目されたが、阪神戦初勝利を献上。交流戦は4勝5敗1分けで借金1。2位DeNAと4・5差になった。

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新球場エスコンフィールドで新庄ハムにまさかの完敗だ。投手陣が精彩を欠き、打線は今季5度目の0封負け。投打で見せ場なく終わった。報道陣から攻守について細かく聞かれると、岡田監督は怒りをあらわにした。「何をそんな1つ1つ、結果論ばっかり話さなあかんねん、俺が。俺、解説者ちゃうで」。交流戦は4勝5敗1分けで黒星が先行。指揮官はいら立ちを抑えられなかった。

怒りの矛先は投手陣に向いた。谷間の先発として登板させたドラフト6位左腕富田は3回3失点と踏ん張れなかった。「リズムが悪いよな。3回で80球やから、大変や、守ってる方も」と球数の多さを指摘した。「何をしてんのか分からへん。三振を取りにいってるのか。打たせてアウトにする投手やろ。だから球数増える。間合いも長いしな。打たれるのはかまへん。抑えろとは言うてない」と苦言を呈し、次回については「そりゃ、しんどいよ」と、2軍降格を明言した。2番手西純は2死から元同僚の江越にソロを運ばれた。「ああいうことするから中継ぎで投げさせているわけやんか」。相手に理想的な試合運びを許し、現役時代にともにプレーした新庄監督に阪神戦初勝利を献上した。

打線も大山や佐藤輝が外野に飛球を打ち上げたが、失速し、野手の頭を越すことはなかった。「そら打てん時もあるけど、フェンス際で(打球が)落ちるのも、何かちょっと振れてないよな。それは9連戦というかな、その中の移動ゲームとか、だからいったと思ったのがいけへんのやから」。雨天中止の影響で9連戦となり、この日が7戦目。仙台から空路移動後のナイターゲームで疲労も影響した可能性がある。

2位DeNAと4・5差になり、じりじりと接近を許している。今季まだ3連敗はない。無敗の大竹が先発し、土曜日は今季全勝。デーゲームも9連勝中。阪神の有利なデータばかりで、新庄ハムにリベンジする。【石橋隆雄】

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