青学大(東都)が、05年以来18年ぶり5度目の優勝を飾った。

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昨年の亜大に続き、東都勢が連覇した。安藤寧則監督(46)は「昨年の亜大に続けたことがうれしい」と話した。安藤監督が19年に監督就任時、チームは2部に低迷。当時、積極的に練習試合を組んでくれたのが亜大の生田勉監督(56)だった。安藤監督は「本当にありがたかった」と今でも感謝する。

今春は最終戦で亜大と対戦。2連勝で完全優勝を成し遂げた。「私にとって生田監督に勝って終われたことに意味がある」と、尊敬する監督に1歩近づいた。今年の東都は各大学にドラフト候補に挙がる投手がそろい、リーグ戦を重ねるごとに打線が力強さを増し、東都のレベルアップが青学大の強さのベースになった。レギュラーには下級生も多く常勝を予感させる。

「生田監督が成し遂げた東都6連覇は到底かなわない記録。僕ら、若い監督はそれを目指していきたい」。この優勝を足がかりに青学大の時代を築く覚悟が見えた。【保坂淑子】

◆青学大野球部 大学創立から3年後の1951年(昭26)東都大学野球連盟に加盟。秋季リーグで3部優勝し2部昇格。72年春に2部優勝、入れ替え戦に勝利して初の1部昇格。2部降格と1部復帰を経て、87年に河原井正雄氏が監督就任。88年秋に1部初優勝。93年、全日本大学選手権初出場で初優勝。東都1部で通算13度の優勝。主なOBは元ソフトバンク小久保、元ロッテ井口、ヤクルト石川、オリックス杉本、レッドソックス吉田。部員数は49人で、今大会に出場した27校で最少。