オリックス山崎福也投手(30)が、慣れ親しんだ神宮で二刀流の活躍を見せた。

「今年は(自身の)バッターのグッズも発売されているので、結構プレッシャーもあったんですけど、なんとか今日先制打とヒットを2本打てて良かったです」。

0-0の2回、紅林の二塁打でチャンスをつくると、2死二塁で迎えた8番広岡は申告敬遠。山崎福にこの日初打席が回ってきた。ヤクルト先発ピーターズの2球目、外のスライダーに泳ぎながらも中前に運び、先制適時打を放った。「最初に真っすぐが来たんで、次は変化かなと思ったら来たんで。良かったです」。7回にも左前打を放ち、ゴンザレスとともにマルチ安打。「楽しいです。毎年の楽しみなんで」と喜んだ。

本業でも7回4安打1失点。明大時代に庭だった神宮のマウンドは「投げやすさは今日改めて感じましたね。球速も全然速かったので。やっぱり合ってる感じはありました」。やはり相性抜群だった。

打撃の自己採点は「100点です」。投打合わせると「120点ぐらいです」。体調不良の中嶋監督に代わって指揮を執る水本勝己ヘッドコーチ(54)も「これはほんと不思議なもんで、こうやって打っていったらピッチングのリズムも良くなってくる」と振り返った。

これで自身4連勝で今季5勝目。交流戦を無敗で締めくくり、リーグ戦再開へ。「なんとか連勝できて良かったんですけど、まだまだシーズンは長いんで。戻ったら、またしっかりと投げられるように頑張ります」と気を引き締めた。

▽オリックス杉本(8回にダメ押しの適時二塁打)「頓宮が頑張って走ってくれたおかげです。福也(山崎)がすごい、ニコニコしながら打席立ってるんで、僕らも見習わなあかんなって思いながら見てました」

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