16歳以下の硬式野球で7月末のワールドシリーズ出場権1枠を争う。2敗するまで敗者復活するダブル・エリミネーション方式で行われ、決勝は23日の予定。

日本はフィリピンの先発ジョセ・パラガス投手の変化球に苦しみながら、3-0で3回戦に進出した。

予選リーグ2試合で39点を奪った日本打線が3点に抑えられた。初対戦の左腕の右打者に食い込むスライダーと逃げるシンカーにかわされた。

しかし、4人の投手陣は走者を許しながら粘った。團春樹(市原ポニー)、金谷隆乃助(関メディ学院ポニー)、藤田蒼海(同)、佐々木斗眞(同)の右腕が予選から続く無失点リレーを継続した。支えるのは豊永飛輝捕手(ポニー嘉麻ボーイズ)だ。ここまで3試合で8人の投手をリードするが、試合で受けるのは初めて。登板前に球種だけ確認、時には試合中のブルペンにも足を運び、投手の球筋を探るようにサインを出している。

この日は俊敏なフットワークから、低い弾道のスローイングもさく裂した。初回1死一、二塁から一塁走者をけん制死、6回は1死一、三塁から二盗を阻止した。「投手については綿密に打ち合わせしているし、一通り受けたので特長をつかみました。井関監督から走者の帰塁が雑なので狙っていけと指示されていました」と冷静に語る。

福岡のチームらしく愛用するミットはハタケヤマ社製のポケットが浅めの「甲斐モデル」。そのソフトバンク甲斐拓也が得意にする「バズーカ」が、コルト・ジャパンの武器になっている。

日本は22日の中国第2チーム戦と23日の試合に連勝すれば米国行きの切符を手にする。

【21日の結果】

▽決勝トーナメント2回戦

中国第2 6-3 香港

日本 3-0 フィリピン

▽敗者復活1回戦

オーストラリア 23-1 中国第1

フィリピン 16-7 香港

【22日の組み合わせ】(ゼットエーボールパーク)

▽敗者復活2回戦

<1>オーストラリア(9・00)フィリピン

▽決勝トーナメント3回戦

<2>中国第2(11・30)日本

▽敗者復活3回戦

<1>の勝者(14・00)<2>の敗者