38歳の楽天岸孝之投手が、18歳差対決で投げ勝った。

20歳オリックス山下との投げ合い。「この順位から1つでも上に行くには負けるわけにはいかないし、負けたくないから。チームが点を取れるまでは粘れたらという気持ち」と闘志を秘めてマウンドに上がった。丁寧にコーナーを突き、無四球で7回2/3を6安打無失点。今季3勝目を挙げた。

これで腰痛からの復帰登板となった6月18日巨人戦の初回に失点して以来、合計18回2/3を無失点。1カ月の離脱期間で体の使い方を見直すことができた。5月11日に出場選手登録を抹消されてから「キャンプみたいなことをやった」。一から鍛え直し、投球と改めて向き合った。2軍戦で3度の先発で最終調整。万全な状態で1軍に戻ってきた。

離脱をプラスに変えたベテラン。好投で連勝を呼び込んだ。チームとしては、5日の宮城、この日の山下と好投手から2戦2勝。岸は「勢いに乗っていくしかない」と力を込めた。今季は残り69試合と、まだまだある。巻き返しへ向けて目の前の試合で白星をつかめるように。パワーアップした投球で、流れを呼び込み続けていく。【湯本勝大】

▽楽天石井監督(オリックス宮城、山下の先発陣から連勝し)「良かったと思います。チーム的にはみんな集中してやってくれている。明日も試合は続くから、地元のみなさんに喜んでもらえるような試合ができたらいいなと思います」

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