巨人が今季3度目の4連敗で37日ぶりの借金生活に陥った。秋広の7号先制ソロで始まったゲーム。4回に4点、5回にも5点を失い、終盤はなすすべなく幕を下ろした。原監督は「5回の攻防ですよ。“ああいう”状況になって、“こういう”ゲーム展開になったと言ってもね。“あそこ”の場面で何とかというところでしょうね」。中盤に暗転。4度目の2桁失点で“こういう”大敗を喫し、6月9日以来の借金を背負った。

2点リードの4回に逆転を許しても、まだ2点差。追い上げのチャンスは残していたが“ああいう”状況になった。5回の攻撃は無死一、二塁として丸が三振。続く2番に起用された門脇が、痛恨の三ゴロによる併殺打に打ち取られ、逆転のチャンスをつぶした。直後、5回から登板した田中千が1死から2者連続四球で走者をためて、強力クリーンアップの餌食になった。打って粘れず、投げて踏ん張れず“あそこ”の場面で完全に明暗を分けた。

7回の吉川のソロ弾でチーム本塁打は93本と両リーグ断トツ。1発攻勢を仕掛ける一方で、7月11日広島戦の7回に梶谷が左前適時打を打って以来、39イニング連続で適時打が出ていない。17日の前半戦最終戦に「全員でいかないといかんよ」と原監督。生みの苦しみの先に勝率5割ターンが見えてくる。【栗田成芳】

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