中日先発の涌井秀章投手(37)が今季最短2回1/3で6安打4失点KOされ、両リーグワーストの10敗目を喫した。

初回は佐藤輝に3ラン。2回は西純に適時打を許して4点目を奪われ、3回1死一、三塁で佐藤輝を迎えたところで砂田に交代した。被弾を「単純な投げミスだと思う。佐藤君の打てるところに投げてしまった。失投です」と悔やんだ。

チームは3連勝で前半ラストゲームを迎え、甲子園では98年以来となる3連戦3連勝もかかっていた。涌井は5月3日も甲子園で5回10安打4失点で降板。自身13年ぶりの聖地勝利の灯火も早々と消した。

プロ19年目の今季は初めてセ・リーグで開幕を迎え、序盤は打線の援護にも恵まれず黒星が先行した。7月の3試合は苦しい投球が続き、3連敗。3勝10敗と自身の成績も借金がかさむ。「先発としての仕事はやっぱり勝つこと。借金がこれだけあるとチームも乗っていけないと思うので。後半取り返すようにやっていきたい」と巻き返しを誓った。【安藤宏樹】