楽天がヤクルトに6-5の逆転サヨナラ勝ちを収め、2位西武との差を4ゲームに広げた。2ー5で迎えた9回、1点を返し、1死一、二塁のチャンスに永田颯太郎内野手(22)が、2点適時二塁打で同点。なおも1死二、三塁、田中貴也捕手(30)が放った一塁への打球が相手の失策を誘い、サヨナラを呼んだ。

悔しさが同点打を生んだ。23日ロッテ戦、0ー2で迎えた9回2死満塁、一打同点のチャンスで永田に打席が回ってきた。千載一遇のアピールチャンスだったが、二ゴロに倒れ、屈辱を味わった。この日も9回1死一、二塁のチャンスで打席が回り、23日の打席を思い出した永田は「思い切り振ろう」と心に決めて打席に向かった。1球目を捉えた鋭い打球は2点適時二塁打となり5-5の同点、チームに歓喜をもたらした。

永田は愛知県出身。地元の菊華高を卒業後、国立台湾体育運動大へ進学。「(野球が)強い大学へ行きたかったが、野球の成績が良くなかった。監督の勧めで決めた」と国立台湾体育運動大への留学を決意。だが、留学当初は言葉が通じず、意思疎通が図れなかった。「自分が思っている以上にストレスを感じていた」。それでも、現地の人々の優しさに助けられ、学科の成績トップを収めるなど、文武両道の大学生活を全うした。

「少しでも早く支配下に!」。22年育成ドラフト4位で入団。今季は32試合に出場し83打数19安打という成績。だが、「入団当初に比べて成長した。今は、多少やっていけるかな」と2年目の余裕が同点打につながった。「器用な方ではないので、全力でプレーする姿を、ファンの皆さんに見せたい」と、意気込みを語った。期待の“逆輸入″ルーキーが、支配下登録を目指し、闘志を燃やす。