楽天に泥くさく競り勝って連敗を13で止めた日本ハム新庄剛志監督(51)が、大逆襲を誓った。同点の9回に4番万波の決勝適時内野安打で、球団ワーストタイの連敗記録目前で22日ぶりの勝利を挙げた。39年ぶりの大型連敗中に順位も最下位まで沈んだが、負の連鎖を断ち切った指揮官は「ここから25連勝くらいする勢いになったと思う」と笑顔。一足早い夏休みを終えたチームは大反攻を目指す。
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両手を挙げながら笑顔で報道陣の前に現れた新庄監督が喜びを爆発させた。
新庄監督 2006年の日本シリーズ優勝した時と同じくらい、うれしいよ(笑い)。あーよかった、よかった。選手たちがね、めちゃくちゃ悔しい気持ちで、最後も何とか勝ち越してね。あの、かわいい選手の姿を見て(心が)熱くなったというか…勝つってね、大事というか、あの笑顔を見たら、もっともっと勝たせてあげたいなと思う。
どんな逆境にも強い新庄監督でもホッとした表情だった。22日ぶりの勝利。13連敗のうち、2点差以内の負けが11試合。「なかなかこんだけの接戦をね…」という勝てそうで勝てない悶々とした日々も、ようやく終わった。そして、最下位からの大逆襲を宣言した。
新庄監督 ここから25連勝くらいする勢いになったと思う。それ目指します。
チームは最良の薬である勝利で、ようやく息を吹き返すきっかけをつかんだが、指揮官は最悪の事態に備えて“劇薬”も準備していたという。「今日負けていたら、日本記録(98年ロッテの18連敗)を目指そうかなと思って。(球史に)名を残すというか。気持ちを楽にさせるために、それくらいでもいいかなと思っていました」と、笑顔で奥の手は封印することにした。
決勝点は就任当初から言い続けてきたことを、4番を任せた万波が体現してくれた。「万波君も、追い込まれても(バットに)当てれば何とかなるっていうところを見せてくれましたね。あれで、いい」。接戦を落とし続けた悔しさを糧にして、世紀の大反攻へ向かう。【木下大輔】



