巨人高梨雄平投手(31)の登場で、東京ドームに怒号と声援が飛び交った。1点を追う8回、高梨がコールされると、左翼席スタンドの阪神ファンから、ブーイングが起こった。これに対抗するように巨人ファンから高梨コールがおこり、東京ドームは異様な雰囲気となった。

高梨は7月2日の阪神戦(東京ドーム)の7回先頭、初球で近本の右脇腹付近に死球を当て、右肋骨(ろっこつ)を骨折させていた。試合後には社会人野球ENEOS時代の同学年の同僚だった阪神糸原を介して謝罪の連絡を入れ、同25日の試合前にも甲子園で直接謝罪に訪れていた。

8回先頭には近本が打席に入り、死球を当てた以来、1カ月ぶりの対戦に。追い込んでからの7球目、外角146キロの直球で遊ゴロに打ち取った。