阪神がヤクルトに競り勝ち、07年以来16年ぶりの10連勝を果たした。貯金は17年ぶりに24まで膨らみ、2位広島が敗れたため、ゲーム差は今季最大の8に広がった。

2回に先発の伊藤将司投手(27)が1点を先制されたが、3回、5番で先発起用された小野寺暖外野手(25)の2点タイムリーで逆転。梅野隆太郎捕手(32)の犠飛で追加点を挙げ、4、7回にも1点を追加した。

4回には近本のセンターへの飛球をノーバウンドで捕球したかどうかで阪神ベンチがリクエスト。判定が覆りワンバウンドでセーフとなったが、場内への説明で審判が「ノーバウンドで」と言い間違えるアクシデントもあった。一方で、梅野が5回に左手に死球を受けて途中交代した。

伊藤将は山田に2ランを浴びるなど5回8安打3失点で降板したが、救援陣の踏ん張りに助けられ、今季7勝目を挙げた。

▼阪神が連勝を10に伸ばした。同一年の2桁連勝は、前回の岡田監督時代の07年8月30日広島戦~9月9日巨人戦10連勝以来、16年ぶり11度目。前回07年の10連勝は藤川が10連投するなど、延べ50人が登板する継投策で記録したが、今回はその07年を上回る延べ53人の投手をつぎ込んで10連勝した。

▼阪神で10連勝以上を複数回記録した監督は、若林忠志の44年10連勝、47年の11連勝以来、76年ぶり2人目。2リーグ分立後では初となった。

▼なお2桁連勝を記録したシーズンの阪神の優勝はいずれも1リーグ時代で、37年秋14連勝、44年10連勝、47年11連勝の3度。今季優勝がなれば、2リーグ分立後では初となる。