ロッテ高卒3年目右腕の中森俊介投手(21)が、23日のソフトバンク戦(午後6時開始、ZOZOマリン)でプロ初先発する。

吉井理人監督(58)は21日、22日から始まる3位ソフトバンク、首位オリックスとの6連戦の先発投手起用に関し、「(ソフトバンク戦の)初戦はC・C(メルセデス)、3戦目は美馬。2戦目ですよね…。中森がしっかり準備してくれていたので、1回チャンスをと思っています」と明かした。

今季の中森はプロ初の開幕1軍を果たし、ソフトバンクとの開幕戦では中継ぎでプロ初登板。4月5日の日本ハム戦で初勝利を挙げた。1軍で5試合に中継ぎ登板後、同17日に疲労を理由に登録抹消となって以降は、先発に向けて長いイニングを投げるトレーニングを含めた「育成プログラム」が組まれ、8月下旬をめどに強化が図られてきた。

指揮官も「2軍のほうでは準備が出来たと言ってくれているので、まあどんなものか」と期待。今春のキャンプでも150キロ超で少しスライダー回転で変化する直球の特徴を「非常識なまっすぐ」と表現し、若手のホープに名前を挙げていた。イースタン・リーグでは13試合37回1/3を投げ、防御率2・89。だが、ここ3戦はいずれも先発して無失点を継続している。

また、19日のイースタン・リーグ西武戦で、右太もも肉離れで戦列を離れていた二木康太投手(28)が復帰登板を果たし、8回に1イニングを投げて無安打2奪三振無失点。20日の西武戦には1度は今季開幕投手に指名されながら右上肢コンディション不良で回避した石川歩投手(35)も初登板。1アウトをとっただけで3安打3失点降板した。吉井監督は「2人とも投げ終わったあと、体には問題ないというふうに聞いています」と話したが、復帰登板まで約半年を費やしたことには「遅すぎる」と本音も漏らした。【鎌田直秀】

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