阪神が伝統の一戦を制し、球団史上初となる1シーズンで3度目の9連勝をもぎ取った。今季16度目のゼロ封勝ちで、貯金は第1次政権を含め、岡田監督史上最多で03年以来20年ぶりの「34」まで積み重ねた。2位広島がヤクルトに敗れたため、優勝マジックは2つ減って「3」。悲願の「アレ」へ大きく前進した。また、5年連続のAクラス入りが確定した。

先発した西勇輝投手(32)が健闘した。両サイド、低めを丁寧に突く持ち味の投球で巨人打線を圧倒。2、3回と先頭打者の出塁を許すも、ともに併殺に打ち取り二塁を踏ませず。2巡目の4~6回まではパーフェクトに抑えた。9回まで投げ抜き、今季初完封で7勝目。先発白星による9連勝は阪神では68年8月以来55年ぶりの快挙だ。

打線は2回、1死からノイジー、坂本が連打でつなぎ、木浪が右翼フェンス際への大飛球を放ち、右犠飛で1点を先制。3回以降は沈黙したが、1点を守り抜いた。

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