日本ハム新庄監督が、古巣阪神の圧倒的な「アレ」にうなった。

「岡田さんの野球脳」と、中野の二塁コンバートやショートで木浪と小幡を競わせた点を挙げ「野球は打つだけじゃない。守備の大切さというところも、シーズン最初からやっていた」と感心しきり。「全く落ちることなく、波がない。素晴らしい」と称賛した。

毎日、ネット配信を通じて他球団の戦いぶりをチェックしている。「その中でも岡田さんの采配とか代走の使い方とか、ずっと勉強しながらメモっていた。でも、その前の矢野さんが4年間作り上げてきたものも、この早い優勝につながったと思うので。勉強になりましたね」。現役時代、阪神でともにプレーした2人の先輩から、監督としての姿を学んだ。

交流戦では2勝1敗と勝ち越したが「あの時、ちょっと調子悪かったんじゃないかな」と笑い飛ばした。「岡田さんは、その前(05年)も優勝させていますしね。詰め将棋だっけ。そういうのが得意。多分、38手先まで見えるんでしょうね」。18年ぶりに球団最速の「アレ」に導いた眼力と実行力に敬服していた。【中島宙恵】

【関連記事】阪神ニュース一覧