慶大の今秋ドラフト候補、広瀬隆太内野手(4年=慶応)が今秋初本塁打となる2ランを放ち、歴代5位タイのリーグ戦通算19号となった。打線も初回からつながり、13安打で8点を挙げて先勝した。

11球団のスカウトが見る前で、完璧な一振りを見せた。3-0で迎えた2回1死二塁、2ストライクと追い込まれてから、法大のエース篠木健太郎投手(3年=木更津総合)の抜けたカットボールを捉えた。「芯に当たったので、感触はよかった」と左翼スタンドへ2ラン。4年間で積み上げてきた数字については「いろいろ言われますが、自分では意識していない。打席の中で全力を尽くします」と話した。視察したヤクルト小川GMは「体幹が強くて、スイングスピードもある。パワーのある打撃が魅力」と評価した。

今春は5本塁打を放ったが、打率は自己ワーストの1割9分2厘。その要因を「打ち急いでしまっていた」と分析。夏の期間は「ゆったりタイミングを取る」ことを意識して、修正に取り組んできた。

秋季リーグ開幕の2週間前に、右手首を負傷。その影響もあり、この日は一塁手でのスタメン出場だった。

慶大OBの元巨人高橋由伸氏が持つ最多本塁打記録23本まで、残り4本。「厳しいかもしれないけど、頑張りたいです」と笑顔を見せた。