明大は、プロ志望届を提出した今秋ドラフト候補の投打の要が活躍し、立大との接戦を制した。2連勝で勝ち点を3に伸ばした。

4球団のスカウトが視察する前で、4番の上田希由翔内野手(4年=愛知産大三河)が今秋第1号となる通算10号の2ランをマーク。先発の蒔田稔投手(4年=九州学院)が通算10勝目を挙げた。

1-0で迎えた3回2死二塁、上田希は甘く入った内角の直球138キロをとらえて、右翼スタンドへ運んだ。「打った瞬間でした。(初回の)1打席目に打ち損じていたので、どうにか後ろにつなぐ気持ちで、一番いい形の点の取り方になりました」と話した。今秋第1号で、通算10号の節目。広島の苑田スカウト統括部長は「素晴らしいホームランだった。ふところが深くて、リストが柔らかいのが特徴。いろんな球に対応できる器用さもある」と評価した。

蒔田は、3回まで毎回の3者凡退で無安打と安定した立ち上がり。6回2/3を被安打6の7奪三振、1失点で通算10勝目。「(明大に)入った時は、10勝するなんて思っていなかった。成長を感じます」と笑いを誘った。明大からは安定感のあるエースの村田賢一投手(4年=春日部共栄)、左腕の石原勇輝投手(4年=広陵)をあわせた4人がプロ志望届を提出している。蒔田は「自分が一番危ない。残り2カード、まだまだアピールしていきます」と力強く放った。