スカウトが集結したドラフト1位候補左腕同士の直接対決で、国学院大の武内夏暉投手(4年=八幡南)が完封勝利を挙げた。東洋大の細野晴希投手(4年=東亜学園)は8回1失点(自責0)で黒星を喫した。

武内には、スクイズの1点で十分だった。キレのある直球とカーブ、スライダーを持ち味の制球力で低めに集めた。走者を背負いながらも、打たせて取る投球で9回を117球、被安打7の2四球、5奪三振、無失点。「直球がよかったですが、カーブもスライダーも、いつもに増してよかった。(自己採点は)80点。まだ思ったところに行っていないボールがあったので」と控えめに話した。

ドラフト候補同士の対決。「気合が入りました」と明かした。初回から150キロを投じるなど、気迫の投球だった。今年7月に行われた日米大学野球では細野とチームメートとしてプレーし、優勝。「お互い(秋の)リーグ戦でベストを尽くそう」と誓い合った。その約束を果たして、見事な完投勝利。武内は「やることをやったら、結果につながった。今日は気合が入っていたので、うれしいです」と笑顔を見せた。

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