涙の1部最終登板となった。東洋大のドラフト上位候補、細野晴希投手(4年=東亜学園)が負ければ入れ替え戦濃厚の中大との第3戦に先発。2回3安打3四死球2失点と乱れ、チームも3-5で敗れた。直後に行われた亜大-国学院大で亜大が勝利。亜大、国学院大、東洋大の3校が勝ち点で並んだが、勝率の低い東洋大が最下位となり、2部1位の駒大との入れ替え戦に臨むこととなった。

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涙が止まらなかった。中1日で最終戦の先発マウンドに上がった細野は、本来のピッチングが出来なかった。チームは初回に2点を先制したが、その裏に1点を追いつかれなおも2死満塁。自らの暴投で追いつかれた。試合終了後は悔し涙を流し、球場を後にした。井上大監督(50)は「『お前しかいないから頼むよ』って言ったんですけど、こういう結果で残念ではありますけど、使っているのは僕なので、すべて僕の責任です」と敗戦を背負った。

細野の後に登板した投手も、中大打線の勢いを止められなかった。今春に2部で優勝し、1部に昇格。今秋は開幕カードから連続で勝ち点を獲得。幸先の良い滑り出しを切ったが、そこから青学大、国学院大に4連敗。1部の厳しさを味わった。主将の水谷祥平外野手(4年=龍谷大平安)は「先頭が出て自分たちのペースにする東洋の野球が出来なかった」と肩を落とした。今春の入れ替え戦で戦った駒大と、11月11日から再び相まみえる。【星夏穂】

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