東海地区大学野球秋季選手権が、21日に浜松球場で開幕する。静岡産大は県2位の開催地枠として、同1位の日大国際関係と共に出場する。打線の中軸を担う川淵琉希也(るきや)外野手(2年)が「単打でもいい。チャンスで打ちたい」と気合十分。チームを勝利に導く活躍を誓った。

今秋から「3番・右翼」でスタメンに定着。全14試合に出場し、本塁打王(3本)にも輝いた。しかし、終盤4試合は15打数1安打にとどまり、4割を超えていた打率は3割8厘まで降下。最終週で迎えた日大国際関係との首位攻防戦にも敗れ、2季ぶりの優勝を逃した。川淵は「重要な場面で打てず、迷惑をかけた。県の鬱憤(うっぷん)を晴らしたい」と燃える。

東海に向けた約2週間の準備期間では、映像も確認しながら課題の修正に励んだ。「長打を狙い過ぎて力んでしまい、体の開きも早くなっていた」と打席での構えを微調整。バットを体の前で小さく揺らす、リラックスした形に変えた。

優勝校が三連盟(東海・北陸・愛知)王座決定戦の出場権を得る今大会。初戦は、6月の全日本大学選手権で8強入りした中部学院大(岐阜)と対戦する。川淵は「投手陣も豊富でチャンスは多くない。勝つために、しっかり役割を果たしたい」と力を込めた。最終目標の神宮大会へとつながる道。自身のバットで切り開く。【前田和哉】