立大は東大に2連勝し、今秋初の勝ち点を挙げて5位でシーズンを終えた。

5投手の継投で逃げ切り、最速143キロ右腕の佐山未来投手(1年=聖光学院)が初勝利。安打数は東大に上回られたが、8安打で効果的に4点を奪った。今秋途中から指揮をとった木村泰雄コーチ(62)は「全員でとった勝ち点です。1つ勝つことの難しさを知った。なんとか勝ち点を取れて、ホッとしています」と話した。

初回2死二、三塁、桑垣秀野外野手(2年=中京大中京)が中前適時打を放ち、2点を先制。この回もう1点を追加し、一挙3点を挙げて流れをつかんだ。21日も3安打で2打点を挙げており、打撃好調。「先制点につながってよかった。自分のスイングができました」と振り返った。

9月には上級生による問題行動が発覚し、第4週の明大戦は最上級生である4年生全員が出場を自粛する異例の出来事もあったが、最終週に勝ち点を挙げた。今秋からデビューした佐山は2番手として1回を無安打無失点に抑え、6戦目にして初勝利。「思っていたより早くて、びっくりです。四球を2つ出してしまったが、粘れたことがよかった。神宮のマウンドを経験できたので、来春からチームの勝利に貢献できるように頑張りたい」と話した。

ベンチ入りを自粛している溝口智成監督(55)は任期満了のため今秋限りで退任。木村コーチの監督就任が内定している。