青学大・常広羽也斗投手(4年=大分舞鶴)は、事前に公表していた広島に加え、楽天が1位指名。

2球団競合となり、広島新井貴浩監督がくじを引き当て、交渉権を獲得。「ヨシッ」と喜びを表現した。

好投手がそろうの今年のドラフトで、大学ナンバーワン投手、と注目を集めてきた。常時145キロ中盤から150キロ前後の伸びのある真っすぐと、キレのあるフォークで空振りを奪う本格派投手。細身の体で楽天岸をほうふつとさせるキレイなフォームから投じられる球で打者を圧倒する。2年春からベンチ入りし、3年秋まで貴重な抑え投手として活躍。4年春から先発に転向し、6試合に登板し3勝を挙げ17年ぶりのリーグ優勝を果たした。大学選手権では優勝投手に輝き、大会MVP、最優秀投手を獲得。大学日本代表にも選ばれ、日米大学野球選手権大会では2大会連続20回目の優勝。今秋は、抑えに先発にフル回転し、9試合に登板し3勝で春秋連覇に貢献した。

国立大を目指し大分舞鶴に進学し、勉強と野球を両立していたが、「身長が伸びて、体重が増えたから」と、少しずつ球速が上がり野球に心を奪われた。「勉強を選んで進学するか、野球でプロ野球選手を目指すか。何が1番楽しいかを考えたら野球だった」。一般学生と同じく成績で合否が決まる指定校推薦で青学大に入学した。自分で選んだ道は間違いではなかった。覚悟をもって進学した大学で、プロ野球への道を切り開いた。

大分県出身、180センチ、73キロ、右投げ右打ち。