広島新井貴浩監督が就任後初のドラフト抽選の可能性に、気合十分だ。

25日は都内ホテルでドラフト前日会議を行い、すでに公表している青学大・常広羽也斗投手（4年＝大分舞鶴）の1位指名を再確認。会議前から映像で確認していた新井監督も「すべての球種がウイニングショットで使えますし、何年後かにはチームの中心、チームの核になれる。そんな素材をもった素晴らしい投手だと思います」と絶賛した。

球団内では4球団前後が競合すると想定した。抽選となれば、くじを引くのは新井監督だ。「“僕にくじをひかせてください”と小窪コーチが言ってきたので、“いや、君は運がなさそうだから、私が引く”とお断りしました」とニヤリ。当日出席しない常広と同じ青学大OBの小窪コーチの志願？　を突っぱねたほどの意気込みだ。

「できれば競合して欲しくない」と本音をもらしつつ「私は験を担がない主義。現役のころから腕1本（で勝負）なので、力で引きたいと思います」と右腕をさすった。鼻息は荒いが、ドラフト前日に一本釣りの可能性が浮上。気合が空回り、といううれしい誤算も含め、新井監督の“強運”が試される。【前原淳】