広島矢野雅哉内野手(24)がアジアプロ野球チャンピオンシップ2023に出場する小園に挑戦状をたたきつけた。若き侍ジャパンの遊撃で活躍を見せる小園だが、広島では試合終盤に矢野が遊撃の守備固めとして起用されていた。試合数では小園を上回る83試合で遊撃を守り、守備力には定評がある。「打撃を上げて、(レギュラーを)狙いたい」と正遊撃手争いへ、課題克服に取り組んでいる。

打撃では今季、打席での粘り強さを見せたものの、146打席で35三振を喫した。1割8分5厘、0本塁打、3打点。「追い込まれてからのまっすぐが課題だった。少しずつ良くなっている」。これまで手首を絞って握っていたが、力を入れずに親指に乗せる感覚で手首を柔らかく使うことで、インパクト時にヘッドが下がる悪癖が改善された。ここまで紅白戦5試合、侍ジャパンとの練習試合の計6試合で三振はゼロ。一定の成果が出ている。

 

若手主体の秋季キャンプでは特に守備練習で率先して声を出し、チームメートに指示を出す姿が目立つ。新井監督からは“自称キャプテン”といじられるも、若手のリーダー格としての自覚が感じられる。「藤井ヘッドからも言っていってくれと言われているし、言葉にしていかないとと思っている」。守備力から得た出場機会で守備に対する自信は深めただけに、課題の打力が上がればレギュラー取りにも近づくはずだ。

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