日本ハムは19日、巨人を戦力外になった鍵谷陽平投手(33)と育成契約を締結したと発表した。19年のシーズン途中にトレードで巨人へ移籍しており、来季に5シーズンぶりの古巣復帰。背番号は19年まで背負っていた30に100を加えた「130」になる。千葉・鎌ケ谷の2軍施設で会見に臨んだ鍵谷は「チームにしっかり貢献出来るように頑張っていきたいと思います」と意気込んだ。

北海道七飯町出身で、北海3年時にはエースとして08年夏の甲子園に出場。中大を経て13年に日本ハム入りすると、16年には主に中継ぎとして48試合に登板し、リーグ優勝、日本一に貢献した。19年に巨人へ移籍してからは19、20年のリーグ優勝に尽力。今季は13試合の登板にとどまったが、2勝1セーブを記録した。道産子選手として故郷の球団に戻り「古巣から話があってうれしかった。また野球を続けられる。育成契約ですけど、結果を残していけば1軍に上がれるチャンスはあるので、そのチャンスをいただけたと思って。自分のコンディションを上げて、貢献出来るようにしたいなと思います。エスコンのマウンドで投げているところを、北海道のみなさまに見ていただけるように、しっかりやっていけたらと思います」と意気込んだ。

通算登板数は11シーズンで419試合。経験豊富なベテラン投手は、若手が多い日本ハム投手陣にとって貴重な存在になりそうだ。

◆鍵谷陽平(かぎや・ようへい)1990年(平2)9月23日、七飯町生まれ。北海では2年秋からエースで3年夏に甲子園出場。中大を経て12年ドラフト3位で日本ハム入団。19年途中に宇佐見らとの交換トレードで巨人に移籍。プロ通算419試合登板、25勝15敗7セーブ、84ホールド。今季推定年俸6300万円。178センチ、86キロ。右投げ右打ち。

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