日本プロ野球選手会と日本野球機構(NPB)の事務折衝が1日、都内で行われ、後輩選手へのパワーハラスメントにより楽天を自由契約となった安楽智大投手(27)についても話し合われた。

選手会の森忠仁事務局長は「楽天だけの問題ではない。今後、12球団でも調査して対応していかなければいけない」として、NPBに対し、第三者によるものも含む相談窓口の設置を提案した。また、選手会、12球団一緒になってハラスメントに対する取り組みを進めることも提案した。

楽天はこの日に公示される保留選手名簿から安楽を外し、自由契約とした。通常の戦力外通告期間が終わった後の自由契約となる。ただ、この処分について、選手会からは「異議は申し立てない」と伝えた。森事務局長は「なかなか難しい。時間がなかったので、何がいいのか考えた場合、とりあえず今回は『異議は申し立てない』と伝えた。これが正解なのか。事案によって変わってくる。今回、あまりにも時間がなかったので」と説明した。

安楽本人とも話はしたという。「本人もそうですし、被害に遭った選手は(誰なのか)把握はできていないが、そういう選手もケアしないといけない」と、安楽、被害に遭った選手双方のケアを行いたい考えを示した。

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