ソフトバンク小久保裕紀監督(52)が3日、新入団選手にプロで成功するための心得を熱弁した。福岡市内で行われたウエルカムパーティーに出席。

乾杯のあいさつで「私から3点、伸びる選手の要素の話をさせてもらいます」と切り出した。

「1つ目が素直であることです。まずやってみようと思う選手は伸びますが、最初から自分に合わないと最初からふたをしてしまう選手はそこで成長が止まります」

「2つ目は勉強熱心なことです。勉強とは野球だけでなく社会の勉強もです。空いている時間をいかに使うかが、人と差をつける最大のポイント。だから、空いている時間を有効に使えるようにしっかり勉強してください」

「3つ目はプラス発想をすることです。打者でいうと7割が失敗の世界。ピッチャーも同じく、全て抑えることはできません。だから、失敗しても後に引きずらない。トライアンドエラーというものを来シーズン大切にしていきますが、とにかくチャレンジしてミスが出たら修正する。そしてまたチャレンジしてください」

ドラフト1位の前田悠伍投手(18=大阪桐蔭)をはじめ、育成を含む15人の新人選手との初対面で小久保流の考えを説いた。

締めには「最後に1つだけ」と付け足し「プロに入ったらいろいろインタビューを受けることになります。そこで『チームの勝利に貢献する』という言葉は使わなくていいです。チームを勝利に導くのは私です。まず皆さんは自分の城を築いてください。自分がどうすればプロの世界で長く勝負できるかという目標設定をしてください」と言及。指揮官が勝敗の責任を追う覚悟を示した。

パーティーには新入団選手の親族らも参加。小久保監督は「両親の皆さん多少の不安はあると思いますが、フロントと首脳陣が一体となって、彼らの可能性を引き出せるような精いっぱい努めてまいります」と約束した。

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