「鷹の浅村」でアーチを量産する! ソフトバンクは4日、ペイペイドームに隣接する商業施設「BOSS E・ZO FUKUOKA」で新入団選手の発表会見を行った。ドラフト3位の慶大・広瀬隆太内野手(22)は3年目以内の「50本塁打&本塁打王」を宣言。東京6大学野球では歴代4位タイとなる20本塁打を放った主砲候補は球界では珍しい長打が売りの二塁手を目指す。

早くもスラッガーの本能がうずいていた。新入団選手の発表会見。右の長距離砲として期待されるドラフト3位広瀬は、晴れの舞台で壮大な目標をぶち上げた。「3年目以内にホームラン王を取りたい」。会見後に記者に囲まれると「(本塁打)50本くらい打ちたいです」と言い切った。プロ野球では過去10人しか達成していないシーズン50発を宣言し、本塁打キングまでを視野に入れた。

憧れの選手には楽天浅村の名を挙げた。2人は偶然にも共通点が多い。右投げ右打ち、182センチ、90キロとサイズまで一緒。入団順位も3位と同じだ。「浅村選手とか二塁手であれだけ打てるのは球界でも貴重な存在だと思う」。今季26本塁打で本塁打王を獲得し、強打の二塁手として活躍する浅村は理想の姿でもある。「僕みたいなタイプの一塁手、三塁手はいる。二塁手をできるのは長所だと思う。二塁手で勝負して、貴重なポジションを奪いたい」とレギュラー奪取で「鷹の浅村」として成長を遂げていくつもりだ。

背番号は自身が望んでいた「33」に決定。慶大OBで「31」の正木、「32」の柳町と連番の形になった。広瀬は「ほんとうにうれしく思います」と声をはずませた。正木とは「高校、大学時代から常に2人で練習してきたところがあったので、プロでも変わらずに切磋琢磨(せっさたくま)して頑張っていければいいかなと思います」と力を込めた。

「朗希世代」と呼ばれる01年生まれ。同年代にはロッテ佐々木朗らがおり、対戦したい投手には「佐々木選手と対戦してホームランを打ちたいです」と剛腕との勝負に胸を膨らませた。東京6大学野球では阪神岡田監督に並ぶ歴代4位の通算20発をマーク。「ダイヤモンドを回ってる時ほど、気持ちいいものはない」。1発には強くこだわり、夢見たプロの世界でもアーチを量産する。【佐藤究】

◆2位 名城大・岩井俊介投手(22)「プロでの目標は沢村賞を取ること。背番号(27)は若い番号なのでうれしい。空振りの取れるストレートを投げたい。変化球はスラーブが一番、自信がある。ずっと憧れていたのは千賀投手。投げる以上は貯金を多く作る投手になりたい」

◆4位 明大・村田賢一投手(22)「摂津さんのような投手を目指しています。コントロールに関しても素晴らしいですし、お手本になる選手です」

◆5位 ロキテクノ富山・沢柳亮太郎投手(23)「結果の面で求められるクオリティーは違うと思う。勝ちパターンに入れる投手になれるように頑張ります」

◆6位 東日本国際大・大山凌投手(21)「ストレートのキレと投手としての総合的が自分の持ち味です。開幕1軍という強い思いがあるので頑張ります」

◆ソフトバンク小久保監督(新入団会見を終え)「前田とか18歳でようしゃべれるのは大したもんだなと思って聞いていました。最近の子たちは小さい頃からテレビカメラを向けられていることに慣れているのでね。我々の頃よりはおどおどしていないですね」

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