門別隠して、若手野手隠さず-。阪神岡田彰布監督(66)が、来年2月23日に行われるオープン戦初戦の巨人戦(那覇)の構想を明かした。来季は3月29日のレギュラーシーズンの開幕戦も巨人戦。沖縄の一戦は前哨戦となるが「開幕は巨人って分かっているけど、そのために何をするというのはない」と平常運転を強調した。

「向こうはいろいろ考えとるかも分からんけど。2月の末でそんなんメンバーええよ、誰でも。誰でも言うたらおかしいけど」。日本一のレギュラー陣は一部起用しない方針。代わりに秋季キャンプ中に支配下契約を勝ち取った野口、来季3年目の前川らイキのいいメンバーがオーダーに並ぶかもしれない。指揮官も「それで十分よ」と認めた。開幕1軍をかけ、いきなり若手野手の競争をあおる。

一方で、先発ローテーション入りへ大きな期待を寄せる19歳左腕・門別啓人投手には「そんなん投げさせへんよ。もったいない」と“岡田のカーテン”を引く予定。同一リーグのライバル相手にブレーク候補の手の内を見せることはしない。「2月の末でピークになったら困るよな」。その言葉は、シーズン143試合を戦うための戦力として見ている証しだ。「2・23」はヤングな虎が新生阿部巨人に襲いかかる。【中野椋】

【関連記事】阪神ニュース一覧はこちら―>