東京6大学野球の法大は22日、川崎市内の同大グラウンドで年内の練習を終えた。

来年のドラフト候補に挙がる最速157キロ右腕・篠木健太郎投手(3年=木更津総合)は、「自分の投球でリーグ優勝、日本一を形にしたいし、それができるチャンスはあと1年。ドラフト1位競合でいきたいという目標もあるんですが、リーグ優勝、日本一をしっかり達成した上で、来年のドラフト日を迎えたいと思っています」と、明確な目標を口にした。

すでにプロ入りを意識して練習に取り組んでいる。12月上旬の大学日本代表の合宿後から、野球人生初という約1カ月のノースロー期間をつくった。「(再来年の)プロ1年目からやるとすると、2月のキャンプに合わせて(来年の)12月も投げ込みをしなくてはいけない。そう考えると、(プロ1年目のオフまでの)まるまる2年間、投げ続けることになる。先を見た中で、ここで1カ月間、休むことはマイナスにならない。むしろプラスになると、思ったんです」。今秋は3カード目の東大1回戦で右肩を痛め離脱したこともあり、ここでじっくり走り込みやウエートなど、体作りの時間に充てている。「ここから160キロを投げるために」と、出力の出し方からフォームを見直し。リリースの仕方、ボールの弾き方など、試行錯誤しながら前へ進んでいる。

目指すは「世代NO・1投手」だ。来年1月1日、監督に就任する大島公一助監督(56)は「法大、6大学のみならず、日本のエースになってもらいたい」と大きな期待を寄せる。篠木は「勝ち星にこだわり勝てる投手をアピールしたい」と、1歩1歩、着実にプロ野球への道を歩き続ける