阪神ドラフト2位椎葉剛投手(21=四国IL・徳島)が新人合同自主トレ初日から“剛球”で驚かせた。

同1位下村とペアで、最長40メートルほどの距離でキャッチボール。最速159キロ右腕は相手のグラブをはじくなど、1球1球に力強い投球を披露した。それでも「軽く投げろと言われていたので、6割くらい(の力)です」と平然。首脳陣が集結した鳴尾浜球場で、大器の片りんを見せた。

初めてペアを組んだ下村は証言した。「強かった。重たいというか、ズドンとくる感じ」。青学大の同僚で広島ドラフト1位常広も最速155キロの直球が武器だった。「常広はスピンのある『ピンポン球』みたいなイメージ。椎葉のボールは『ドッジボール』みたいな圧力がある感じ」。これまで受けた速球とはまた違った球威を感じた。

「10割投球解禁」へ期待も膨らむが、岡田監督の「焦るな」指令通りに今後は少しずつ力感を強めていく予定。「キャンプに100%に合わせられるよう、体を作っていきたい」。2月の春季キャンプは1軍スタートが内定済み。鳴尾浜で状態を上げ、開幕1軍入りを目指す。【波部俊之介】

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