東都大学野球の青学大は21日、OB・OG会主催の「福岡ソフトバンクホークス小久保新監督を応援する会」を東京・墨田区の第一ホテル両国で開催し、王貞治球団会長兼特別チームアドバイザーを含む青学大OB・OG89名が出席した。

昨年は春、秋のリーグ戦優勝に大学野球選手権優勝という3冠達成に小久保裕紀監督も「青学大が強くなったと言われるようになってうれしい」と祝福。大学時代を振り返り「短い全体練習時間で、これじゃあプロに行けないと思って(自主練習で)不足分を自分で補った。やらされる野球からの脱却というのが大学。それがプロになってから生きました」と、原点となった。

「王イズム継承」を掲げ、チーム作りに挑む。「王さんには、若い選手の手本になりなさい、鏡になりなさい、と口酸っぱく言われた。それが自然とホークスのよき伝統となった」と当時、常勝軍団を作った。

そして、もうひとつが「ファンサービス」だ。どんな場面でもファンサービスを怠らない王球団会長兼特別チームアドバイザーの背中に、「ファンあってのプロ野球」を学んだ。「選手たちには強く求めていきたい」と、力強く話した。

現在、青学大の指揮を執る安藤寧則監督(46)は「僕たちも小久保さんのように、やろうと思ったことは手を抜かない。立ち居振る舞い、身だしなみと、模範になる選手、応援されるチーム作りをしたい」と、春の3連覇へ向け、気持ちを新たにした。

野球界をリードする大学へ。この会を主催したOBOG会・会長の吉田幸夫氏は「大学は東都のリーダーとして、常勝青学大になって欲しい。大学の優勝、そしてソフトバンクの優勝と、ダブルでうれしい秋になって欲しいと思います」と期待した。