2年目の阪神森下翔太外野手(23)に「悩め指令」が出た。キャンプ初日1日、フリー打撃では低い打球が目立ち、58スイング中柵越えは1本にとどまった。時折首をひねるしぐさもあり、ケージの後ろから視線を送った岡田監督は「あれじゃ打てへんのちゃうか」と突き放した。

オフの自主トレではコンタクト率アップにつなげるため、腕力に頼らず、胸を使って体を回しきるフォームに大改造。さらに、この日のフリー打撃後のティー打撃では「感覚の差をつくって自分のバットになった時に、より振りやすくすることが目的」と持参した短いバットと重いバットの2種類を振り込んだ。

「角度はつけようと思えばつけられるので、しっかりスイングしきって、スイング自体、コンタクトとか、そういうところにこだわっていきたい」とキャンプでのプランを明かした。

指揮官は「ええんちゃうか、2年目やからいろんなこと試してな。まだええ時ないやんか。完成品がないからな(完成していない)。まず試行錯誤よりいろんなことを試してそこにまずたどりつかなあかんわな。自分が一番いい感じにな」と打撃での自分探しを求めた。

今オフは相撲トレやアメフトのボールでスローイング練習を実施。チャレンジ精神旺盛の森下は前を向く。「初日なので自分もうまくいくと思ってないし、自分がやってきたことをやるだけ。言われることはしっかり素直に受け入れて、やってきたことはぶらさないようにしたい」。多くの意見を吸収しながら自らの打撃を作り上げていく。【村松万里子】

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