オリックス山下舜平大投手(21)が「野茂フォーク・改」に手応えを得た。11日、キャンプ2度目のブルペン入り。56球のテーマは「フォークとカーブを重要視した」と明かした。フォークは1年前のキャンプで野茂英雄氏に教わったものをベースに、時間をかけて改良を重ねた。

「結構ガッツリはさんでます。去年の最後の方の感覚が良かったので、それをやっています。いい球は何球かあった。けど、確率が大事なので」。この日のフォーク1球目は鋭く変化し、古株の杉本ブルペン捕手もやっとの思いで捕球。「おー」と思わず声が出るほどだった。

西武佐野スコアラーはすごみを増す直球にまず注目。そしてフォークの仕上がりを気にした。「特訓しているフォークが決まるようになれば、攻略は完全に難しくなる」と警戒した。

周囲の過熱ぶりもどこ吹く風だ。この日の観客数は2万9196人で、10周年を迎えたオリックスの宮崎キャンプ最多。中でも山下、宮城ら充実した投手陣への注目度は高く、ブルペン観覧に長蛇の列。山下は「注目していただけるのはありがたい。自分は人が多いなというくらいで、気にしていないです」と平然と調整を進めている。

次回は第4クール初日の14日、実戦形式のライブBPに登板予定。「とりあえず球数をクリアして良かった。段階があるので」。少しずつ完成度を高めていく。【大池和幸】

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