西武がフライ飛球のかけ声を「OK!」に統一したことが2月29日、分かった。フライを追う野手同士の交錯回避へのかけ声として「I got it!」を略した「(アイ)ガーリー!」が日本球界にも浸透。声かけの単語そのものにルールを定めない球団もあるが、西武は伝統的に使う「OK」で今季から正式に統一。

昨季も外野手が「OK」で統一していたものの、今季は内野手やバッテリーにも伝え、チームとして徹底。春季キャンプ序盤に新外国人を含めた全所属選手に通達済みだ。

27日の韓国・斗山戦では昨季までヤクルトに在籍した二塁元山が後方への飛球を「ガーリー!」と追いかけたものの、最終的に「OK!」と叫んだ中堅西川が捕球した。元山は「後でみんなに『はい、ガーリー、ガーリー』っておちょくられました」と苦笑い。「学生の時はオーライだったんですけど、プロ3年間のクセがまだ抜けなくて。気を付けます。OKです」と引き締め直した。

紅白戦では他にもうっかり「ガーリー」と言ってしまった選手がいたもよう。開幕までの1カ月で100%の浸透、徹底を目指す。新外国人で左翼起用が有力なコルデロも「メジャーはほとんどアイガーリー。OKはいなかったね」としつつ「OKという言葉自体、英語なので、慣れていけば何も問題ない」と話す。5位からの巻き返しへ、不慮の事故やミスをなくすため言葉1つから気持ちを1つにする。【金子真仁】

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